・技能実習制度について
1 技能実習制度の人材採用の流れ
2 技能実習制度の課題
A 失踪問題と不法就労:
2018年末における、技能実習生の総数は328,360人であり、過去最高となっています。受入人数の増加とともに、失踪者の数もまた、増え続けており2018年には9,052人に達しています。失踪した技能実習生が働くことは「入管難民法違反」の「ヤミ就労」となってしまいます。
B 送出し機関の問題:
違法な手数料の徴収、ブローカーへの支払い、借入金による手数料の支払いなど、違法な送出し機関の存在が多くの技能実習生度の課題の原因になっています。
C 技能実習生の都合:
技能実習生の都合:技能実習生の多くは農村部の出身者で、国が「労働力輸出」政策を推進していることもあり、技能実習を「出稼ぎ」と捉えていることは明白です。
最大の関心事は「稼ぐための残業」に向くことになります。基本給与が想定より低ければ低いほど残業による残業手当の稼ぎを目指すからです。彼らの日本企業に対する評価は、毎月の残業時間の多さで決まると言っても過言ではないでしょう。ただし、高収入を目指す彼らにとって最も深刻なのは、受入実習機関による賃金絡みの不法行為や不適切な対応にあります。
3 課題の解決
一般社団法人東南アジア人材開発センター(略称:SEAHRDC)は、受入企業の立場で監理団体の選定、送出し機関の選定、受入企業と現地の教育機関と直接つなぐスキームを作ることにより、技能実習制度における課題の解決を図っています。